兎 富士重工業 ラビット ジュニア S‐301B 1967年式
2005年 12月 03日いよいよ最後の単車の紹介です。
あまりにも有名な旧中島飛行機の後継である富士重工業が日本で最初にスクーターを手掛け、当時スクーターの主流になりつつあった125ccクラスに投じたラビットの代表的機種。
このラビットは某鉄道会社に勤めるZZR1100乗りの友人が長い間ある駅舎の駐輪場に撤去通告の札付きで放置しているのを自分にくれたものです。
ラビットという単車は殆ど興味も無く今まで単車の雑誌の特集や記事に見向きもせず読み飛ばしていた程の存在でありました。
しかしその友人から古いスクーターが有るから要りませんか?と云われて、機種は何なの?と聞き返してみたらラビットだったという訳です。
ラビットというスクーターは小学生の頃お坊さんが袈裟姿でヒラヒラ乗ってる姿やクリーニング屋さんが後に竹編みの大きな四角い籠付けて走ってる姿なんかを思い出しました。笑
そして父親にラビットをくれるって言う人が居るけどどうしょう?と聞くと軽トラの鍵を貸してくれたのは云うまでも有りません。笑
友人の案内する敷地内にそのラビットは鎮座していました。
ラビットの知識も全く無いんですが、少なくとも40年近く前の車両なので錆々のボロボロを想像していましたが、意外にも外観はまあまあの状態でした。
そしてその丸い顔立ちと全体の容姿に物凄い哀愁というか何かオーラめいたものを感じている自分がラビットと一緒に居ました。
載せて帰って細々と眺めてみるとボロくなって割れた風防や長いリヤキャリア、増設されたウィンカー&ストップランプに前のオーナーの使い方を感じます。
そして驚いた事にこのラビットのリヤトランクの中にはボロボロの合羽やゴム紐、汚れた軍手、純正工具等に混じって当時のラビットカタログ、愛用者手帳、整備表が新品のまんまで入っていました。
残った自賠責の登録から見ると前オーナーは九州の方で約20年前に愛媛県で入った自賠責を最後に、その後何らかの理由で放置されたもののようです。
しかし前のオーナーを想像すると新車からこのラビットを買って実用に長年使いつつ、転勤をしながら最後にこの駐輪場に辿り着いたのかも知れません。
オーナーさんは相当のお祖父ちゃんか、もしかするともう亡くなった御方なのかも知れませんね。
リヤシートの後のキャリヤに大きな荷物を載せるとフラッシャーはおろかコンビのテールランプは全く見えなくなるので灯火類を増設した事は実用に徹した前のオーナーさんの使い方の表れと悟らせて頂きました。
父親と二人で整備を始めて、前後のタイヤを(何とミシュラン)交換、前後のシート張替え、6Vバッテリー(2個を直列)装着、部品取り車からクランク移植と作業は進み、初めてエンジンが掛った時マフラーから出る大量の紫煙とトントンとアイドリングする姿に思わず笑ってしまいました(^^♪
ラビットはスーパーフローシリーズと云ってトルコン車が有名ですが、これは3速のハンドチェンジでしかも自動遠心クラッチです。
これがまた乗ってて操作が楽しいのと、独特の排気音で愉快な気持ちになれます。
40年以上前の単車ですが、特に弱い所も無く実用にちゃんと使えています。
使えない単車なら現代には無いユニークな形もしているので知り合いのショップのショーウィンドウの中に飾って貰おうとも思ってました。
しかし意外にもこいつはタフでとても可愛い奴です。笑
燃料は25対1で混合して給油するという何とも古臭い儀式も必要ですが、ラビットになんか興味も知識も無かった自分が初めて乗ってみていい単車だと感じた一台です。
これからも巷に愛嬌のある顔と紫煙を吐きながらガンガン走らせます。
なんとなく、昔のダイハツ車のような感じもします。
実際に見てみたい~。
モノコックボディーの曲線がほのぼのとした感じを醸し出すんでしょうかね。
確かにダイハツのミゼット3輪にも通じる形です。
3輪といえばダイハツにはハローっていう3輪スクーターが昔有ったんですよ。
まあ、なんと40年以上前のバイク・・。すごいですよね。
現役で乗ってるところが、またすごい。
しかし、混合なんですね。
ガソリンタンク何リットルなんですか?
満タンで何キロ位走るものなのでしょうか?
ラビットは昭和22年からスクーターを製造してて、様々なモデルが有ります。
最近ラビットの本が発売されたので本屋さんで買って楽しく勉強させて頂きました。笑
最初の頃のモデルは4サイクルで、その後2サイクルになったみたいですね。
40年も前のモデルでも本当に普通に走り、実用に使えてます。
タンク容量は計った事無いですが、5リットルは有るんじやーないでしょうか?
燃費も計った事無いですが、悪くは無い感じです。
立派な燃料計も付いてますよー笑
本当に楽しく愉快な単車です。
んでも、自分が乗る?って言われたら田舎なモノですから、出来れば壊れにくいモノが…って事になるし、単位距離もそれなりになってくるので…しんどいですが…(汗)
もう少し都会に住んでて、もう少しバイクに乗ってたら欲しくなる類のバイクかも…。
今は大きいのに夢中ですわ(^^;)
どんちゃんラビットは壊れ難い単車ですよー。
ポンコツを組んでからもう1000キロ以上走りましたが、その間トラブルはクラッチワイヤーが切れた位です。
当時のワイヤーはタイコに穴が空いてて、そこにワイヤーの先っぽ差し込んで半田で固めるという設計なのでタイコ部分で切れたのはまた再生出来る親切設計です。
このラビットは今のところ壊れる気がしませんね。笑
単車って例え壊れても直して煮詰めてやればいい感じになって生きます。
でもしょっちゅう乗ってやるのが一番いい状態を保ってやる秘訣かも知れませんね。
ゼファー750大切にしてねー
是非饂飩食べに来て下さいねー。
瀬戸内の魚は美味しいですね。
自分は肉よりも魚派なのですよー笑
兎さん
ラビットは放置していたそのまんまです。
実車見たらヤレてますが、写真は綺麗かもですねー笑
ハローもいい味出でますが、50ccなのが残念です。
二段階右折はちょっとねー笑
コレで街流したら目立つだろうな~(笑) 最後にKAZさんとこに来て、幸せですよこのラビット。
兎 富士重工業 ラビット ジュニア S‐301B 1964年式
この画像のラビットは色使いといいたまらんです。
性能はやはり落ちるのでしょうかねぇ?
改造などで現代のバイクに追いつけるぐらいになるのでしょうか?
わからないことばかりなのでこれからよろしくお願いします。
ラビットはとっても楽しく乗れる単車ですよ。
自分は最初は正直興味無かったんですが、乗り始めてその良さが解りましたね。
性能という事ですが、40年も前の単車なので現代車と比べるのはどうかと思いますが普通に乗れますよ。
出足は穏やかですが速度はかなり出ます。
うちの近くに301を放置している家が有ります。
もしかしたら交渉次第でゲット出来るかもですね(^^♪